5月中旬の春日山棚田&周辺の光景(5月14日「春日山公園の樹木を知る」を開催) 岩井 章洋 | 2022年5月14日 昨夜の大雨が未明まで残っていましたが急速に回復してきました。今日予定のイベント開催が危ぶまれましたが無事開催出来そうです。 今日は大津環境フォーラム(大津市地球温暖化防止活動推進センター)主催の大津市民環境塾2022講座1「春日山公園の樹木を知る」で・・・旗を立てて・・・ 受付の準備・・・ 受付して・・・20名の参加を頂きました 里山保全プロジェクト冨田リーダーの開催挨拶、今日の講師の紹介・・・ 中川先生(琵琶湖環境科学研究センター・環境科学博士)から実施概要の説明を受けて・・・ 遊具の谷から開始です。 早速ツボミを付けたガマズミ ヤマハゼ 後方に僅かに見える、樹冠を黄色く彩るシイの花(春日山の北、谷口八幡宮付近のシイの木の花)から・・・ 常緑・落葉の広葉樹で高木のブナ科に属すシイは、古くから人々に守られてきた、例えば鎮守の森などに優先する樹種で、シイの大木が生い茂る森は、古い森と言え、北に見える谷口八幡宮辺りの森は古くから成立した森と考えられます。一方、こちら春日山は、田んぼ・家畜の食料・薪炭供給地=里山として人々に大いに利用されてきた森で、新しい森といえます・・等と解説。(参照:5月上旬の春日山棚田&周辺の光景) アカメガシワ ウワミズザクラ(幼実) イワナシの実 遊具の谷突き当たりを左に登って、尾根を下りながら・・・ モチツツジ。このモチツツジのみに頼って生存するカメムシの存在なども初耳。此処辺りから、左に道を辿り展望台へ。展望台あたりは、新しい森と考えられる春日山では最も古い部分で、春日山では数少ないシイの大木の一本がここにそびえているのが証拠です・・等と解説 下って、棚田も見学していただきました。 適当に雲が日差しを遮ってくれているようで、11時半でも20℃少しで湿度も低く快適な散策が続きます。 棚田でササユリのツボミを次々に確認!! キンラン。 ササユリ。何とか奥にほんの僅かツボミの頭が覗きます。 ササユリ(ツボミ) 最初に見つけたツボミは、あまり大きくなっていません。顔を出すのが少し速すぎたのかも?? 一行は木道の谷で、キンランを愛で・・・ キンラン。昨秋、この自生地の草刈りを怠ったため、笹が繁茂し今年のここでのキンランは中半諦めていたのですが・・・ キンラン。笹の間から・・・目立ちます。今秋には笹刈りを!!・・・ 隣のウワミズザクラの窪地でも、ササユリにツボミが付きました。 一行は木道の谷を登り、遊具の谷に降りて駐車場へ・・・ササユリ・キンラン撮影で、駐車場への集合に遅れ、冨田リーダー・講師の中川先生のイベント終了の総括に間に合いませんでした。参加の皆様には、中川先生の樹種から森の遷移を考察する新しい説明に満足していただいたようです。 引き続き地球温暖化防止活動の重要性などの説明もお話ししてほぼ予定通り解散となりました。 駐車場東南のエノキも実を付けました