この投稿では、先日 春日山公園のシンボルゾーン入口にあった2本のアカメヤナギが
突然何の予告もなく切り倒されてしまった件について綴っています。
この地域の長い歴史を見つめてきたあの貴重な木が戻ってくることはもう決してありませんが、
このような悲しい事態が二度と繰返されないために、
まず今回の事実を広く皆さまに知っていただき、声を上げていく必要性があると感じ
このような投稿をしています。
スズメバチが巣作りの場所探しに多く集まっていたので、安全のために切り倒したとのことです。
もう元には戻りません。
この時期の女王バチの攻撃性は特に弱いとのこと・・・。
仮に巣を作ってしまっても小さい内に排除しても良かったのでは??
専門家の意見を聞いてからでも遅くなかったのではないでしょうか。
アカメヤナギは多くに昆虫がよりどころとする、生態系を下支えする樹でもあるようです。
里山ゾーンの生態系に影響がでるかもしれません。
管理者である県に説明を求めたところ、
要望がありスズメバチが巣作りの場所探しに多く集まっていたので、安全のために切り倒したとのことです。
樹齢百年ともいわれるアカメヤナギの大木を何らの調査、現認もせずに伐採しました。
許されざることです。
切り取られた木は廃棄物として処分されたとのことです。
また、多くの市民から伐採への抗議の連絡が入っているとのことです。
在りし日のアカメヤナギ
何十年も子供たちを見守ってきました。▼
アカメヤナギの木漏れ日の下でお弁当▼
「大きな幹と枝が、いつも子どもたちを見守り育んでくれていました。木の下でおにごっこ やかくれんぼをしたり、影あそびをしたり。シートを広げてお弁当を食べたりお話をしたり。 夏の暑い日には木陰を作ってくれ、ほっとできる場所になっていました。 保護者会では、木の下でヨガをしたり、懇談をしたりしていました。樹齢100年ともいわれ る、みんなをいつも見守ってくれていた存在の木が、切られてしまったことに、大人も子ど ももとても残念な思いです。」▼
Nさんから写真付き投稿がありました。▼
伐採されたアカメヤナギの横にあるベンチでお菓子を食べながら休憩したり、セミの抜け殻
で遊んだり、太い幹を利用してかくれんぼとしたり、春先にひらひらと落ちてくる花を楽し
んだり、一人息子と過ごした情景が思い出されます。個人的には、公園のシンボル的な巨木
で、アイデンティティの形成に影響するというの言い過ぎかもしれませんが、息子の成長と
ともに存在し続けてほしい巨木でした。
アカメヤナギやエノキ、ハンノキなどは湿地を好む樹種です。春日山公園のあるエリアは、
古墳群が築かれた時期に既に谷筋が水田化していた可能性があり、また、古墳時代の内湖は
丘陵近くまで広がっていたと推定されているそうです。このことから、過去には、これらの
樹種が多く生育していた時期があったのかもしれません。アカメヤナギの巨木がそのような
歴史を教えてくれていたと思うと、今回の伐採はなおさら残念です。
アカメヤナギの巨木は、景観、歴史、文化といった面で価値が高かったと個人的には思って
います。同じ場所にクスノキの巨木があればそれで済むという話ではないと思います。▼
以下のHPにも在りし日のアカメヤナギ写真が掲載されています。
筍と古墳と自然がある滋賀県営「春日山公園」や 滋賀県 こどものあそび場 あ~そ~ボ
また記憶を風化させないために、あのアカメヤナギの記録を収集したいと思います。
アカメヤナギが写っている写真やエピソードがあったら送って下さい。
メール:tanada.kodaimai@gmail.com
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